バルト3国旅行案内
リトアニアの世界遺産
- 「ヴィリニュス歴史地区」
1994年文化遺産に登録。
リトアニア南東部、ネリス川沿いに13世紀に大公ゲデミナスによって創られた街。バルト三国で海に面していない唯一の首都ですが、
これは、リトアニアが数世紀にかけて国境が幾度も変わったことが関係しています。迷路のように入りくんだ道に教会が点在しているこの旧市街
の面積はヨーロッパで一番大きく、バロック、ゴシック、ルネッサンス様式建築など歴史的、文化的価値の高い建物が集積されています。
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち下記が当てはまるとされ登録されました。
(2) ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザイン
の発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する、建築様式、建築物群、技術の集積、または景観の優れた例。
世界遺産公式サイトを見る。
- シュトルーヴェの測地弧
2005年三国一斉に世界文化遺産に登録。
ドイツ出身のロシアの天文学者フリードリッヒ・ゲオルグ・ヴィルヘルム・フォン・シュトルーヴェが中心となって、
1816年から1855年にかけて設置された三角測量点群。地球の大きさなどを正確に測る上で多大な貢献をしました。ノルウェー
から黒海まで、バルト三国含め10カ国が一斉に世界文化遺産に登録されました。
この世界遺産は、世界遺産登録基準のうち下記が当てはまるとされ登録されました。
(2) ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(3) 現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する、建築様式、建築物群、技術の集積、または景観の優れた例。
(6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または、明白に関連するもの。
シュトゥルーヴェ観測地を見る。7ページに写真あり。
各地の観測地を見る。
- クルシュ砂州
2000年世界自然遺産に登録。
リトアニアの海の玄関、クライペダから飛び地のロシアまでの幅0.4~4km、長さ98kmにおよぶ美しい砂州。
波や風により消えかけた砂州を人々の努力により、今の形を保っています。19世紀から始まった大規模な保護政策は
現在もなお続いています。
この世界遺産は、世界遺産登録基準のうち下記が当てはまるとされ登録されました。
(5) ある文化(または複数の文化)を特徴づけるような人類の伝統的集落や土地・海洋利用、あるいは人類と環境の
相互作用を示す優れた例であること。特に抗しきれない歴史の流れによってその存続が危うくなっている場合。
クルシュ砂州の地図を見る。
世界遺産公式サイトを見る。
- 十字架製作とその象徴
2001年三国世界無形文化遺産に登録。ラトビアの協力。
シャウレイにある十字架の丘が象徴するように、リトアニアと十字架は切り離しては考えられないほど、生活と密着しています。
結婚式を済ませたカップルは必ずシャウレイの丘に十字架を納めに来る習慣があるほど。
特に木製が多く、その十字架の手工芸が無形文化遺産に登録されています。
UNESCO第1回人類の口承および無形遺産の傑作の宣言を見る。
- ケルナヴェ考古遺跡
2004年世界文化遺産に登録。
首都ヴィリニュスから北西35Kmほど離れた東リトアニアで、1万年前にすでにネリス川沿いに人間が住み、
リトアニア最初期の要塞都市を築いていた痕跡が確認されたました。古生物期から中世の考古学的、歴史的、文化的に
重要な遺跡が残されています。199.4ヘクタールの保存地区には城が築かれた5つの丘陵と要塞跡があります。
14世紀にチュートン騎士軍によって崩壊されたケルナヴェは、中世においては重要な封建都市でした。
現在、整備のため閉鎖中。公開は2009年秋の予定。
Kernav? 遺跡の公式サイトを見る。
- 歌と踊りの祭典
UNESCO第2回人類の口承および無形遺産の傑作の宣言(2003年11月)世界無形遺産にエストニア、ラトビアとともに登録。
100年の歴史をもつこの世界リトアニア歌の祭典はヴィリニュスの旧市街で4年に一回行われます。国の文化芸術活動の
もっとも重要な行事である、この歌の祭典は今年2007年7月3日~8日に5000人の合唱団が終結して行われます。
2003年の公式サイトから写真を見る。
2007年の公式サイトを見る。